2025年11月11日 (火)

江島神社(11)第二岩屋

第一岩屋を後にして、次は第二岩屋へ向かいます。

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こちらが第二岩屋の入り口です。

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第二岩屋は、奥行56mと第一岩屋よりも短くなっています。

入ってすぐのところに、「天女と五頭龍伝説」が紹介されています。

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  天女と五頭龍(江の島生まれの伝説)
昔むかし、鎌倉の深沢山中の底なし沼に五つの頭をもつ悪龍が住みつき、村人を苦しめていました。
子供をいけにえに取られることから、この地を子死越と呼んで恐れられていました。
ある時、子死越前方の海上に密雲が何日にもわたってたれこめましたが、天地が激しく揺れ動いた後、天女が現れ、雲が晴れると
今まで何もなかった海上に一つの島ができていました。
これが現在の江の島とか。天女の美しさに魅せられた五頭龍は、結婚を申し込むのですが、 悪行が止むまではと断られてしまい  ました。その後、心を改めて結婚することができたと言われています。
この伝説の天女が、江の島に祀られている弁財天といわれ、五頭龍が龍口明神社として鎌倉市腰越に祀られています。


天女と五頭龍

江の島には「江島縁起」という江の島信仰の中心である弁財天の霊験や、江の島の由来をまとめた物語があります。

伝説によれば、鎌倉の深沢の湖に、体が一つで頭が五つある恐ろしい龍が住んでいました。
龍は山を崩し、洪水台風を起こすなどをして、長い間人々を苦しめていました。
欽明天皇13年(552年)のことです。
突如、海上に雲が立ち込め天地が激しく揺れ動いた後、天女が現れて舞い降りました。
雲が晴れると、今まで何もなかった海上にひとつの島ができていました。
龍はその天女の美しさに一目ぼれをして結婚を申し込みますが、悪行のために断られてしまいました。
龍は諦めきれず善行を約束し、人々の役に立つことをするようになります。
天女は龍を信じ夫婦となり、人々は平和な暮らしを取り戻しました。
この五頭龍を奉るのが龍口明神社(鎌倉市腰越)、現在の藤沢市龍口山です。
江島明神として奉られている天女・弁財天を見守っているといわれています。
この伝説が記された『江島縁起』の絵巻物は、江島神社のご宝物として保管されています。
(藤沢市観光公式HPより)

中に進むと、2つの分かれ道があり、左手は行きの道、右手は帰りの道になっています。

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奥まで進むと、そこには怪しげにライトアップされた龍神様がいらっしゃいました。

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ごぉ~~という龍の鳴き声の効果音まで響き、なかなかの迫力!

幻想的な雰囲気でしたよ。

 

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2025年10月30日 (木)

江島神社(10)第一岩屋

次は、江の島の最奥部にある海食洞窟「岩屋」に向かいました。

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多くの高僧や武将がここを訪れて祈願のため籠ったことを「江の島参籠」といってました。

古くは弘法大師や日蓮上人も修行したといわれ、江の島弁財天信仰発祥の地として崇められてきました。

養和2年(1182)には源頼朝が奥州藤原秀衡征伐を祈願したとも伝えられています。

夏は岩屋に海水が入るので、昔は旧四月~十月の間は、岩屋本宮の神様を山の上の御旅所(奥津宮)に移していたと伝えられています。

奥行152mで富士山の氷穴に通じているといわれる第一岩屋と、56mで龍神伝説の地といわれる第二岩屋があり、

ライトアップされた石仏や奇岩、句碑などを見ることができます。

では、第一岩屋から入ってみましょう。

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早速、北条時政と江の島についての案内板がありました。

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北条時政と龍神伝説 

北条時政は鎌倉幕府の初め、江の島に三十五日間参籠して子孫の繁栄を祈願したという。

すると、満願の夜に弁財天が現れました。

時政の願いを叶えることを約束した弁財天は、大蛇となり海に消え、あとには三枚の鱗が残され、時政はこれを家紋にしたと伝えられています。

江島神社の社紋は、北条家の家紋「三枚の鱗」の伝説にちなみ考案されたもので、「向い波の中の三つの鱗」を表現しています。

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こちらは、与謝野晶子の歌碑。

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洞窟内はライトアップされていますが、足元は濡れていて、かなり暗いので、途中で係の人がロウソクを貸してくれます。

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頭もぶつけそうなほど天井が低いです。

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如意輪観音などの石仏
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江島神社発祥の場所
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2025年10月14日 (火)

江島神社(9)龍宮

龍宮(わだつのみや)は、奥津宮の隣にあり、岩屋本宮の真上にあたるところに平成五年(1993年)、崇敬者の御篤志により建てられたお宮です。

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御祭神は龍宮大神。

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江の島は、湧出以来、龍神の坐すところとなり、古来、龍神信仰は弁財天信仰と習合されていました。

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毎年九月九日に例祭が行われています。

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龍宮
江の島は湧出以来龍のすむ所と言われ、古来より龍神は弁財天信仰と習合し、密接な結びつきから江島縁起を始め多くの伝説が残っている。「太平記」には時の執権、北条時政が江の島に参篭して子孫の繁栄を祈った時に、龍(大蛇)が現れ、三つの鱗を落とせり、時政祈願成就とよろこびその三鱗を授かり家紋となす。或るいは北条貞時が悪夢を見、龍池に赴くと金銅の龍頭を見たと或るいは「足利治乱記」には海に夜毎光ありて白龍長さ廿丈許なるが海中から出て、絵島石穴に飛入るを諸人多見之と謡曲「江ノ島」には天女が龍神と姿を現じて、七難即滅七福即生悪事災難を払ひて諸願成就を宣う御声も新たに聞こえとある。伝説は多く残されており、この神秘なる趣意を鑑み平成六年九月吉日に当社発祥地たる岩屋洞窟の真上に御鎮座となった。

龍神詠歌
天地の開けし御代は 平成の天の戸明けゆく 東天紅蒼海(あさみかげうみ)漫々と立ち渡り舞う老の波 今ぞ時なる重陽に龍神の吟ずる声ありて 波浪を蹴たてて 逆巻く潮の迫るとともに 龍神海上翔け昇り 五色の彩雲普々に その雲上に顕ずなり 願事叶ふ如意宝珠三光を発し 島上の龍宮に天降り給ひぬ 衆生済度の方便 生死の相助けんと・・・御神慮幽くにありて 噫 かたじけなきかな

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