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2006年1月18日 (水)

滝口寺(3)滝口入道と横笛

ある日、横笛は入道が高野山にいることを知ります。想いを捨てきれない横笛は、女人禁制の高野山にに一番近い天野の里へ移ります。しばらくして、入道もまたある僧から天野の里の横笛の話を聞き、彼女に歌を送ります。

そるまでは 恨みしかど梓弓 真の道に入るぞうれしき

それに対して、横笛は

そるとても 何か恨まん梓弓 引き止むべき心ならねば

と返しました。入道を想う横笛は、次第に病に侵されていきます。

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滝口入道・横笛」カテゴリの記事

コメント

歌をおくって、歌で返す、この時代の人は相当な教養があったのですね。
今なら、PCかケイタイで送る。直ぐに自分の気持ちを伝えることが出来ます。ですから、相手への思いを断ち切るために高野山に入り、それを追って近くに住むなんてことはないでしょうね。

高野山に入った入道もやはり横笛を忘れる事はできなかったのですね?

近くに居ながら会う事も叶わず横笛は病に侵される。・・・
この後はどうなるのでしょうか?
 
明日が楽しみ!

ラメールさん、コメントありがとうございます。
二人の歌のやりとりは、ラブレターを送り合うのと同じですね。しかし。最近では、手紙を書くことすら少なくなっていますね。

やっちゃんさん、コメントありがとうございます。
高野山に入った入道の決意は固かったのだと思います。諦めなければならないのに諦めきれなかったというのが本当の気持ちでしょう。

時頼は板ばさみから逃れるために出家したと思うのですが、それなら今更歌など送るべきでないと思います。(怒)
これでは、横笛があまりに可哀そうですね。

嵯峨野に訪ねて来た時には無視したのに、高野山の近くまで追って来たのには心が揺らいでしまったのでしょうか?

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