北陸の旅(3)木曽義仲、主従の像
実盛とわかった兼光は「あなむざんや」と言った。
実盛はこの時、前の主君である源義朝に拝領した兜を付け、現主君である平宗盛に許された出で立ちだったという。
実盛は源為義、源義朝に仕え、後に平維盛に仕えた武将である。
その昔、義仲が幼い頃、父である義賢を義経の父・義朝の長男・義平に殺され、義仲は母とともに畠山重能にとらわれました。そのことを不憫に思った重能は、実盛に助けを求めます。
実盛は義仲らの安全を図るたため、木曽の中原兼遠のもとに義仲親子を預けました。
義仲は、幼い頃、自分の命を助け、育ててくれた実盛の首を抱き、涙を流した。
首洗池の前には実盛の首を抱き嘆く義仲、兜の前にひざまずく樋口次郎兼光、がっくりとうな垂れる手塚太郎光盛の像があります。
木曽義仲 樋口兼光 手塚光盛
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いよいよ北陸紀行の始まりですね。
実盛の話は、逃げていく平家の中で老兵が一人頑張って、源氏に立ち向かっていく泣かせる話ですね。
それも昔、助けてやった義仲に知られないように名を名乗らず老いを隠すために白髪を染めて孤軍奮闘しそして討たれる。
実盛の首を前に三人が実盛と知ったら討たなかったのにと悔やんでる一つの像を三人別々に写しているのはいいですね。
TBさせてもらいました。
投稿: ラメール | 2006年9月19日 (火) 00時38分
ラメールさん、TBありがとうございます。
ここへ行く前にラメールさんのブログで
情報収集して行ったので大変助かりました。
三人一緒の写真も撮ったのですが、一人一人の表情がわからないので、個々の写真を載せました。
投稿: しずか | 2006年9月19日 (火) 08時18分
すみません、名前の漢字がぐるぐるまわる・・・。たぶん世界史好きで日本史(特に平安・鎌倉)苦手なのは名前が原因ですね。『しずか』さんのお話が半分も理解できない・・・。
投稿: ヤス | 2006年9月19日 (火) 14時16分
ヤスさん、こんにちは!
それは私も同じです!
学生時代は日本史が嫌いでした。
原因はやはり覚えにくい名前ですね。
今でも興味のある時代しかわかりませんよ。
投稿: しずか | 2006年9月19日 (火) 15時03分
三人もの武将にその死を惜しまれ、嘆かれ、その姿が像になって今日まで残るなんて・・・
実盛は本当の武将ですね!!
投稿: やっちゃん | 2006年9月19日 (火) 17時17分
がっくりとうな垂れる手塚太郎光盛が写真から伝わってきます
北陸の旅、事前に調べられて訪問されたのですね
最近は、ネットでスピディに調べられるから便利になりましたね
投稿: kimi | 2006年9月19日 (火) 20時50分
こんばんは。
木曽義仲こと源義仲が生まれたのは大蔵(おおくら)あるいは鎌形(かまがた)です。ともに埼玉県比企郡嵐山町(らんざんまち)にある地名です。大蔵は、義仲の父源義賢(みなもとのよしかた。源為義の次男)が館を構えたところで、群馬県の多胡から移ってきたといわれています。義仲の幼名は駒王丸で、母は小枝御前(さえごぜん)とされています。
また鎌形には、源氏ゆかりの鎌形八幡神社があり、そこには義仲の産湯に使われたと伝えられる清水があります。義仲に愛された山吹姫の墓のある班渓寺(はんけいじ)というお寺も鎌形にあります。
駒王丸は1153年に生まれましたが、1155年、わずか2歳のときに父義賢が源義平(義朝の長男)との戦い「大蔵の戦い」で討ち死にしてしまいました。
駒王丸は鎌形で捕えられましたが、斎藤実盛によって救出され、しばらくかくまわれていました。しかし身の安全のため信濃国木曽に送られ、そこで養育されることになりました。
畠山重能(畠山重忠の父)は埼玉県秩父地方に勢力を持っていた秩父氏(坂東八平氏の一つ)の流れをくむ名門の出で、やがて武蔵国男衾郡川本(埼玉県深谷市)に館を構えました。
投稿: PIROSHI | 2006年9月19日 (火) 21時22分
やっちゃんさん、kimiさん、こんばんは!
北陸の情報はやっちゃんさんやラメールさんに事前に情報を聞いて行ったおかげで、随分助かりました!小松はタクシーで廻ったので楽でした。
投稿: しずか | 2006年9月19日 (火) 23時00分
PIROSHIさん、こんばんは!
詳しい説明をいただきありがとうございます。
埼玉は義仲ゆかりの地なのですね。
埼玉の史跡は一つも訪ねたことがないので、いつか機会を作って行きたいと思います。
投稿: しずか | 2006年9月19日 (火) 23時07分