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2008年7月26日 (土)

頼光と酒呑童子の伝説(1)

毎日暑い日が続いていますね
そんな暑さを少し和らげるような夏の夜にふさわしい妖怪話をお届けします。

皆さんは
日本三大悪妖怪といったらなにが浮かびますか?
そう、酒呑童子、崇徳の大天狗、白面金毛九尾の狐ですね。
その中からまずは、酒呑童子の話を取り上げてみます。


時は平安時代。
京の都で、美しい少女や姫たちが一晩のうちに行方不明になるという奇怪な出来事が相次いで起こった。
その中に、院に仕える堀川納言の娘、花園天皇の姫もいたのだった。
丹波の大江山には
酒呑童子という鬼神が住んでいて、若い娘や姫をさらい、側に仕えさせたり、刀で切って肉を食べたり、血を飲んだりしていた。
これが、
酒呑童子の仕業だと知った天皇は、武勇の誉れ高い源頼光に退治を命じた。
頼光は、渡辺綱(わたなべつな)、坂田金時(さかたきんとき)、ト部李武(うらべのすえたけ)、碓井貞光(うすいのさだみつ)らと四天王による討伐隊を結成し、鬼退治へと向かった。
頼光らは、具足、冑、太刀を笈の中に隠して背負い、法螺貝を吹き、金剛杖をつく山伏姿になって山を登っていった。
すると山奥に粗末な小屋が見えてきた。
その小屋の中から三人の老翁が現れ、一行を迎え入れてくれた。
その老翁の話では、酒呑童子を頭にした鬼どもに妻子を奪われたという。
頼光が、実は自分達は山伏ではなく、鬼を退治に行くところであると告げると、老翁は、童子の大好物である酒を持って来た。
その酒は、人間が飲めば妙薬、鬼が飲めば、猛毒になるという。
鬼どもへの土産と見せかけて退治してくれないかと、酒壺と星形をつけた冑を取り出した。
その瞬間、たちまち三人の姿は消えてしまった。
頼光らは、「今の方達は、岩清水、熊野、住吉宮の神々の御化身ですぞ。その神からいただいた酒で必ず討ち取らねば。」
と頼光主従はさらに険しい道を進んで行った。

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源頼光」カテゴリの記事

コメント

きゃ〜酒呑童子〜!
私、大好きなんです〜…茨木童子が(え?/笑)
茨木童子と綱様の件が特に好きなのですが、頼光様とその四天王の鬼退治の物語が凄く好きで、それを題材に描かれている作品等を見付けると、すぐ食い付いちゃうんです〜///
頼光様側が悪役として描かれている作品なんかを見付けてしまうと、ドキッとしてしまいますが…当時、鬼と呼ばれていた存在の正体を思うと、確かに どちらが真の鬼だったのかしらとも思えてきたりして。。

ひろこさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

私は小さい頃から、民話や怪談が大好きで
家にもそんな類の本がごろごろしています(笑)
この話もいろいろなバージョンがありますよね。
どれにしようか迷いましたが、面白いところを
まとめようかと思います!

こんにちは!

私はぜんっぜんといっていいほど
こういうお話を知らないのですが(にほん昔ばなしなら・・・笑)
読んでてなんだかワクワクしてきました!

つづきを楽しみにしています^^

これは、歌舞伎で見たことがあります。
でも、詳しい話は知らないので、勉強になりました。
続きが楽しみです。

pochiさん、コメントありがとうございます。

源平にまつわる伝説も結構いろいろあります。
その中でもこの話は人気があるみたいですね。
義経さまにしても伝説が多いし、そんな謎の部分
にも魅力を感じます。

また続きを読んでくださいね!

merryさん、コメントありがとうございます。

私は歌舞伎では見たことがありません。
また分野が違うと、話もどこか違うのでしょうね。
この話は読み物でも迫力を感じます。

続きをお楽しみに!

おはようございます。

怪談話のハシリにたいな元祖で
後々、これらをパクったような
似たような怪談ってありますよね。

しかし怖いけど、聞きたくなる・・
という不思議さがありますね。

感動さん、おはようございます。

民話や怪談も同じタイトルでいくつもの
バージョンがありますね。
それぞれの地方で少しずつ異なったり
するようです。
人から人へ伝えていくうちに変わって
いくのでしょうね。

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