頼政の鵺退治(1)
源頼光の曾孫である頼政は、歌が上手く、弓矢の術にも長けていた。
保元の乱、平治の乱でも功をあげたが、源氏だっただけに大した恩賞にもあずからなかった。
後に従三位になり、源三位入道と呼ばれることになる。
その頼政が50歳頃の話である。
ときの近衛天皇が、毎夜何物かに怯え、気絶することが度々あった。
宮中では僧に命じて祈祷させたが、症状は一向にによくならない。
公卿たちも心配し、天皇の様子がおかしくなる時によく見ると、東三条の森の方から黒い雲のようなものが立ちこめ、御殿の上を覆うと天皇が苦しまれることがわかった。
「これは物の怪に違いない」と
武士に任せることになり、選ばたのが頼政であった。
深夜2時頃、弓矢を持った頼政が待ち構えていると、噂通り黒い雲が東の方から御殿の上にたなびいてきた。
「出たな、怪物め!」
空を見上げると、雲の中に怪しい物がうごめいている。
頼政は、矢を取って「南無八幡大菩薩」と唱え、矢を一気に放った。
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源頼光と源頼政。
私の頭の中で、ずっとこの二人がごっちゃになってました。
その違いが分かったのは「義経」の年です。
「頼政=丹波哲郎」のイメージが出来た時、すっきりしました(笑)
やっぱり歴史上の人物は、肖像画がないとイメージしにくいですね。
投稿: merry | 2008年8月16日 (土) 19時17分
merryさん、コメントありがとうございます。
頼政=丹波哲郎 たしかにそうですね!
私も頼政といえば丹波さんの顔しか浮かんできません(笑)
大河ドラマを見ていると、影に隠れた人物も覚えるように
なりますね。
投稿: しずか | 2008年8月17日 (日) 00時14分