石山寺
京阪石山寺から瀬田川沿いを歩いて10分。石山寺の東大門に突き当たります。
東大門
仁王門、山門、総門とよばれる東大門は、1190年、頼朝が寄進したとされ、1600年に淀殿によって大修理が行われました。
石山寺は、西国三十三カ所観音霊場の第13番札所。奈良時代後期に、聖武天皇の命により、良弁僧正によって開かれました。古くは、朝廷、皇族、貴族の信仰が篤く、頼朝、紫式部、淀殿、島崎藤村、松尾芭蕉ともゆかりのある寺です。
四季ごとに花が楽しめることから、「花の寺」ともよばれています。この季節は、萩が見ごろになっていました。
広大な境内には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石(けいかいせき)の奇岩、怪奇岩がそびえています。
本堂
正堂と礼堂が幅一間の相の間で繋がれていて、礼堂は急な斜面に造られているため、懸崖造になっています。懸崖造で有名なのは、京都の清水寺の本堂ですね。
正堂は、承暦2年(1078年)に半焼した後、永長元年(1096年)に再建され、礼堂は、慶長7年(1602年)淀殿の寄進によって建てられました。
本堂にある「源氏の間」は、紫式部が「源氏物語」の構想を練り、書き始めた場所と伝えられています。
多宝塔
源平の乱にあたって頼朝の命を受けて戦った中原親能は、石山寺の毘沙門天に戦勝を祈願し、事の成就に感謝して勝南院を建立しました。
このとき頼朝は、乳母であり親能の妻でもあった亀谷禅尼の請によって、多宝塔(国宝)を寄進しました。日本最古の多宝塔で、一階が方形、二階が円形の建築様式です。
屋根は宝形造で、曲線美の優美さが特徴。内部の柱や天井の周りには仏像や草花などの絵が描かれています。日本三大多宝塔の一つ。
多宝塔後部にある月見亭からの瀬田川の眺めは、特に9月の中秋の名月の頃が一番とされ、近江八景のひとつとして知られています。
鐘楼
多宝塔の下にある鐘楼も頼朝の寄進とされています。
入母屋造の檜皮葺の屋根で、梵鐘は重要文化財に指定されています。
頼朝・亀谷禅尼の供養塔
これから秋が深まると、境内の紅葉が真っ赤に染まるのでしょうね。
またそんな景色をゆっくり見に訪れたいです。
(滋賀県石山観光協会HP、「滋賀県の歴史散歩」参照)
石山寺 大津市石山寺1-1-1
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石山寺では、紅葉のライトアップに合わせて「狂言」が開催されるそうです。
四季おりおりの花、四季おりおりの催し物で、観光客が多いようですね。
投稿: merry | 2010年11月 1日 (月) 15時42分
狂言ですか?
狂言は一度も見たことがありません。
紅葉も素晴らしいのでしょうね。
また一緒にゆっくりと訪問したいですね。
投稿: しずか | 2010年11月 1日 (月) 16時58分