妓王寺
「平家物語」に登場する白拍子の姉妹、祇王・祇女の故郷の野洲からスタートです。
JR野洲駅の北約3kmにある浄土宗の寺院・妓王寺を訪れました。
祇王・祇女姉妹は、この地に居館を構えた橘次郎時長の娘として生まれました。
時長は保元の乱で戦死。祇王は・祇女は、母の刀自と供に
祇王は、平清盛に仕えることになり、清盛の寵愛を受けました。
水不足で苦しむ故郷の人々のために、清盛に水路を引くことを願い出ると、清盛はその願いを受け入れ、5年の歳月をかけた難関工事の末、12キロに及ぶ用水路を完成させたのでした。
その用水路のおかげで、村の水不足は解消し、近江でも有数の米どころとなりました。
しかし、同じ白拍子の仏御前の出現で、清盛の心を奪われ、祇王は屋敷を追い出されてしまいます。
出家した祇王は、嵯峨に移り住み、庵で晩年を過ごし、38歳(35歳という説も)の若さで亡くなりました。
後に、妓王井川の恩恵に与った村人が、祇王の菩提を弔うために、このお寺を建てました。
祇王、祇女、刀自(祇王、祇女の母)、仏御前の木像があります。
(実際には見ることはできませんでしたが、その写真がこれです。)
ところで、「祇王」「妓王」という表記がありますね。
本来、「祇」は土地の神、「妓」は芸妓、芸者の意味がありますが、
「祇王」「妓王」では、妓は芸妓、祇は出家の意味として
使われているのではないかという説があります。
「祇王」は、「平家物語」や謡曲「二人祇王」の登場人物、
お寺では、京都の祇王寺
野洲の祇王井川、祇王村、祇王小学校
「妓王」は、野洲の妓王寺、妓王屋敷跡、妓王井川の碑
「義王村」は、祇王村と改称する前の名前に使われています。
実際は本当にそうなのか地元の方に尋ねてみたところ、
昔は読み書きが出来る人が少なかったことから、
次第にいろいろな字が使われるようになったのではないかと
いうことでした。
所在地 滋賀県野洲市中北90
アクセス 名神栗東ICまたは竜王ICから20分
JR琵琶湖線「野洲駅」下車 バス 10 分 江部下車徒歩15分
料金 200円(要予約)
時間 9:00~16:00
お問い合わせ 野洲市観光物産協会 TEL:077-587-3710
人気ブログランキング参加中
投票お願いします!
⇒人気ブログランキング
FC2ブログランキング参加中
投票お願いします!
⇒FC2ブログランキング
« 近江路・歴女ブロガーの旅紀行(10)大河ドラマ「江」の舞台・長浜散策 その参 | トップページ | 妓王屋敷跡 »
「平清盛」カテゴリの記事
- 嵯峨野の祇王寺(2)(2017.12.13)
- 高野山を訪ねて(5)平清盛ゆかりの対面桜(2016.12.07)
- 高野山を訪ねて(1)金堂 平清盛寄進の両界曼荼羅(2016.11.02)
- 三島の旅(23)源平タイルの散策路(2015.09.19)
- 祇園神社と東福寺(2014.08.22)
「祇王・祇女・仏御前」カテゴリの記事
- 嵯峨野の祇王寺(2)(2017.12.13)
- 嵯峨野の祇王寺(1)(2017.12.05)
- 若一神社(2)祇王の歌碑(2012.08.30)
- 近江路・歴女ブロガーの旅紀行(1)妓王の故郷・野洲(2010.10.01)
- 妓王屋敷跡(2010.10.13)
「近江路・歴女ブロガーの旅紀行」カテゴリの記事
- ラジオ番組収録に!(2010.12.25)
- お知らせ(2010.12.10)
- 竹生島 宝厳寺(2)(2010.11.04)
- 三井寺 弁慶の引き摺り鐘(2010.10.31)
- 舎那院 (2010.11.11)
あら、マップが入りましたね。
これなら、興味がある人にもお薦めできますね。
ところで、
妓王寺の説明板を読んでもイマイチよく分からなかったのですが、しずかさんの記事を読んだら、よく理解できました(笑)
投稿: merry | 2010年10月12日 (火) 19時58分
merryさん、おはようございます。
妓王寺の拝観の予約、また車で案内
していただき、ありがとうございました。
ここは、交通の便が悪いから、車でないと
きついですね。
何から何までお世話になり、本当に
助かりました。
投稿: しずか | 2010年10月13日 (水) 08時06分