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2010年11月 1日 (月)

竹生島 宝厳寺(1)

長浜港から琵琶湖汽船で竹生島へクルーズ

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竹生島は、長浜市の湖岸から約6キロメートルにあり、周囲2キロメートル、面積0.14平方キロメートルの琵琶湖上で沖の島に次ぐ2番目に大きな島です。
島の名前は「神の斎く(いつく)住居(すまい)」を意味し、その中の「つくすまい」が「つくぶすま」と変じ「竹生島」になったそうです。
また、「竹生島」という漢字は、竹が生えているからという説や、島の形が雅楽などで使われる楽器の笙に似ていることから付けられたという説などがあるそうです。
明治時代の神仏分離令によって、弁才天を本尊とする「宝厳寺」と浅井姫命を祀る「都久夫須麻神社」に分かれています。

ここから祈りの階段と呼ばれる165段の石階段を上ります。

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瑞祥水

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五重石塔

宝厳寺の由緒は古く、聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、行基が来島し、四天王像をつくり、小堂に安置したのが始まりといいます。

竹生島流棒術発祥の地

平安時代後期、源平合戦に起源を持つこの流派は、流祖の難波平治光閑が信仰していた竹生島の弁財天にあやかり、その名をつけたと伝えられています。

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石段を上りきると、
厳島、江の島とならぶ“日本三弁才天”のひとつである弁天堂があります。平安時代以降、竹生島弁財天社として信仰を集めてきましたが、明治の神仏分離により、宝厳寺に属しました。

弁天堂

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三重塔

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江戸時代に、落雷により焼失しましたが、2000年に約350年ぶりに復元されました。

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初重塔身の四方には四仏が配され、台石の格狭間の形や各重笠石の反りの形状などから鎌倉時代の特徴が見られます。
五重石塔で重要文化財の指定を受けているものは、全国で七基しかなく、これはその一つです。
豪雨による土砂崩れにより水没し、未だ発見されていないため、相輪の下部のみが後補のものとなっています。

竹生島 長浜市早崎町1164

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近江路・歴女ブロガーの旅紀行」カテゴリの記事

コメント

時間がなくて、宝厳寺に入らなかった事が残念です。
船の便を心配することがなければ、もう少しゆっくり回れたのにね。

merryさん、たくさんのコメントをありがとうございました。

一日目に続き、二日目もハードでしたね!

次回は宝物館もゆっくりのぞいてみたいです。

またクルーズを楽しみましょう!

165段と言われるだけで戦意喪失です。
これを一気に駆け登ったのはさすが歴女ですね。
歴女の条件1:体力があること。

浅井姫命とありますが、浅井長政とお市の姫君3人
のことを言ってるのではないでしょうか。

ラメールさん、おはようございます。

浅井姫命のことについて、Wikipediaに次のような説明がされています。

現在は宝厳寺と都久夫須麻神社という「寺」と「神社」に分かれているが、このように区別されるようになったのは、明治時代初期の神仏分離令以降のことであり、竹生島では平安時代から近世まで神仏習合の信仰が行われていた。延喜式神名帳には、近江国浅井郡の社として都久夫須麻神社の名があり、祭神は浅井姫命(あざいひめのみこと)とされていた。浅井姫命は、浅井氏の氏神とも言われ、湖水を支配する神とも言われるが、平安時代末期頃から、この神は仏教の弁才天(元来はインド起源の河神)と同一視されるようになったようである。近世には宝厳寺は観音と弁才天の霊場として栄える一方で、都久夫須麻神社は宝厳寺と一体化し、寺と神社の区別はなくなっていた。

史跡巡りは、たしかに体力が必要ですね。
4日はよろしくお願いします!

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