東京の源平史跡(15)芝神宮
5東京都港区芝大門にある芝大神宮。

祭神は天照皇大神、豊受大御神の2神で、相殿に倉稲魂命、源頼朝、徳川家康の3神を祀っています。
平安時代中頃、伊勢神宮の分霊を祀ったとされ、当初は飯倉山(現在の港区芝公園)に鎮座していたことから、江戸時代は飯倉明神または芝明神などと呼ばれていました。
頼朝は元暦元年(1185年)と建久4年(1193年)の2度に亘って神領を寄進し、特に後者においては自ら社参の上1300余貫の地を神田として寄進したといいます。
足利、北条、豊臣などの武将の崇敬篤く、歴代将軍も祈願・寄進・修造を行いました。徳川時代、幕府の篤い保護の下、関東一円の庶民信仰を集め、「関東のお伊勢さま」として賑わいを見せたといいます。
当社の祭礼「だらだら祭り」は、毎年9月16日の前後10日間にわたって行われています。
10日間という長さから、この名がついたとか。
江戸時代からこのお祭りの名物とされている二つのものがあります。
昔この辺りが生姜畑で、近隣の農家が販売していた名残から、今でも祭りの間、境内で葉先に細工が施された葉生姜が売られます。
もう一つは神殿の経木で作られた小判型の箱を三段に積み上げた檜製の千木筥。
「千木」が「千着」に通じることから、箪笥の中に入れておくと衣装が増えるという縁起物です。
これは女性に人気がありそうですね。
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芝明神は何処かで読んだ覚えがあります。今は芝大神宮と呼ばれて居るのですね。
中々良い神社のようですね!源頼朝の縁からの見学ですね。
投稿: 四方續夫 | 2011年9月21日 (水) 17時13分
四方さま
ここから増上寺や東京タワーは近いですから、江戸見学の際、お参りしてみてください。
投稿: しずか | 2011年9月21日 (水) 17時28分
昔の武将は信心深いですね。
寄進や修理など、進んでやっています。
それが庶民の心をつかむコツだったのですね。
>箪笥の中に入れておくと衣装が増える
これはありがたいですね。
常にニューファッションを身を着けられます(笑)
投稿: merry | 2011年9月22日 (木) 10時07分
merryさん
京都の寺院は、「秀頼」寄進というのを
よく目にしますね。
私もぜひこれを箪笥の中に入れて
着倒れしたいです!
投稿: しずか | 2011年9月22日 (木) 10時59分