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2013年5月10日 (金)

熊野の長藤2013

5年ぶりに熊野の長藤を見に出かけて来ました。

着いた途端に熊野御前の屋台の引き回しが行われていました。

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今年は既に見ごろを過ぎており、ところどころ色が変色し始めていました。

それでも、青空の下、見事に房をつけた藤を一目見ようとする人々で満員!

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一、当寺は今より八百年の昔、延久元年(1069)の創建にて、謡曲で有名な、熊野御前の旧跡であります。
一、当寺には、熊野御前の守本尊厄除十一面観世音(恵心僧都御作)熊野御前とその母、次女朝顔の墳墓がそのまま昔を物語っております。
一、毎年四月二十九日より五月五日まで熊野御前の例祭を執り行います。
一、境内にはその昔、熊野御前が堂側に植えて愛育された藤であると、称される紫房五尺以上に垂るる五百坪に余る藤があり、昭和七年(1932)文化庁より「熊野の長藤」として天然記念物に指定されました。身頃は、年により相違がありますが、平年四月下旬から五月上旬であります。
一、謡曲「熊野」奉納の方には、寺則により謡曲奉納の証印を押印いたします。

         旧跡 熊野寺

熊野と母の墓

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        謡曲「熊野」と行興寺

遠江国池田の宿の長 熊野は、平宗盛(清盛の次男)の寵愛を受け、京都清水の桜見物に出掛けます。
熊野は病母から届いた手紙で見舞いに赴きたいと思い、宗盛に暇を乞いましたが聞きいれられず、やむなく宗盛に同行しました。
花の下の酒宴が始まり舞を舞った熊野は、俄かの村雨に散る花に寄せて、故郷の病母を気遣い
  
 いかにせん都の春も惜しけれど
         馴れし東の花や散るらん と

和歌を詠んだのを見て、宗盛も哀れに思い暇を与えたのです。
熊野はこれも清水観音のご利生と喜んで故郷へ帰って行きました。熊野は藤の花をこよなく愛し、行興寺本堂側に熊野が植えたと伝えられる老木あり、「熊野の長フジ」と称せられています。
                  
          謡曲史跡保存会

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  熊野の長藤

 国指定天然記念物  一本
  県指定天然記念物  五本
 

国指定樹は、境内西北隅に位置し、幹は根元より分かれて二支幹となっている。根元で約1,8mもある。  本堂前の境内地にある5本のフジは県指定樹であるが、国指定に劣らないフジの巨木である。ともに樹齢は定かでないが老木であるこ 花房が1m以上にも伸びて、紫色の美しい花をつける。一般的には「熊野の長フジ」と呼ばれている。そのいわれは、平安時代の終わりごろ、熊野御前が植えたという伝承がある。熊野御前については謡曲「熊野」や「平家物語」にも登場する、親孝行で有名な美女である。
        

        平成十八年三月   磐田市教育委員会

行興寺の北側には、遍照山西法寺跡の碑があります。

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ここには、遍照山西法寺という寺院がありました。貞永年間に真言宗として創立。
本寺は、高野山善門院、本尊は不動明王。

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ここにも藤棚は続き、その下でお弁当を食べる家族連れの姿も

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広場の正面には、能舞台があり、琴などの演奏も行われます。

帰りは天竜川の河川敷沿いを通って

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お土産に長藤もちを買って帰りました。

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お餅の中に、白餡とブルーベリージャムが入っていて、凍らせて食べるても美味しいです!

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コメント

>熊野の長藤は磐田市にあるのですね!
 やっぱり静岡県はあまり見てないです!
JTB時代は外人旅行がスタートで主たる外人が好むところばかりを案内した次第です!
 東京オリンピック後、海外旅行が自由化となりJTB海外旅行京都支店、京都市市役所前の本能寺開会に6年間いました。
 従って海外旅行が専門ですから日本は余り見ていません!
 しずかさんの方が遙かに良く知り見て居られますよ!

四方さん、静岡県は広いので、私もまだ見ていないところがほとんどですよ。
むしろ京都の方が、隅々まで行っていると思今ます。

「熊野」と書いて「ゆや」と読むのですね。

こんな時、日本語って難しいなと思いますね~

このように読むのは、なにかいわれとか歴史があるのでしょうね。

merryさん、謡曲「熊野」(喜多流では「湯谷」)と読むそうです。
祇王、妓王などの表記も紛らわしいですね。

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