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10月上旬、熱海のMOA美術館で開催された岩佐又兵衛の「豊国祭礼図屏風」と「浄瑠璃物語絵巻」という展示会へ出掛けて来ました。
岩佐又兵衛といえば、今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも一躍有名になった黒田官兵衛を有岡城に幽閉した荒木村重の子どもで、落城の際、城の残された荒木一族・郎党は惨殺されましたが、幼子であった又兵衛は乳母に救い出され、京都の本願派寺院あるいは石山本願寺に保護されました。
成人した又兵衛は母方の岩佐姓を名乗り、信長の息子織田信雄に近習小姓役として仕え、信雄の改易後は「勝以」と改名し、京で絵師の修業を積んだといいます。
この又兵衛の作品の一つに「浄瑠璃物語絵巻」があり、義経と浄瑠璃姫の物語が描かれています。
展示会場まで、この近未来的なエスカレーターに乗って行きます。
色も少しずつ変わっていくのですよ。

いったいいくつのエスカレーターに乗り換えるのでしょう?
両サイドに上下1基ずつ、計14基、総延長は約200m、高低差は約60にも及ぶそうです。
ようやく本館展示場のフロアーへ

今回は、岩佐又兵衛の三大絵巻を同時公開ということで、前々から楽しみにしていました。
展覧会は、もちろん撮影禁止なので、私が事前に購入したMOA美術館所蔵「岩佐又兵衛作品集」から何場面が紹介します。
『浄瑠璃物語』
奥州へ下る牛若と三河矢矧の長者の娘浄瑠璃との悲恋物語。
15歳の春、鞍馬を出た牛若は奥州を目指す。

しかし、先を急がなければならない牛若は、浄瑠璃姫と別れる。
その悲しさと旅の疲れからか、牛若は病に。
源氏に伝わる宝物が、大蛇、白鳩、烏、小童に姿を変え、牛若を守る。

後に浄瑠璃姫を再会した牛若は、平家討伐の暁には、浄瑠璃姫を北政所にすることを約し、大天狗・小天狗に姫を送り届けるように頼む。 
といった展開で進んでいきます。
又兵衛の絵は、愛と復讐の物語というテーマで、凄惨な合戦場面や惨酷な殺戮場面が描かれている点が共通しています。
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本願寺三河別院は、浄瑠璃姫が観月の宴に興じたところとされ、姫の死後、侍女・更科がここに草庵を営んで菩提を弔ったといいます。
境内には観月遺跡と更科の墓と伝わる供養塔があります。
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