高野山を訪ねて(2)六角経蔵
金堂の南西の六角経蔵は、平安時代末期、美福門院が鳥羽法皇の菩提を弔うために紺紙に金泥で浄写された紺紙金泥一切経を納めるために、平治元年(1159)に建立されました。
この紺紙金泥一切経は、美福門院がその持費として紀州荒川の庄を寄進されたことに由来して、荒川経とも呼ばれるようになり、六角経蔵は、別名「荒川経蔵」といいます。
何度か火災に遭ったため、現在の塔は昭和9年(1934年)の再建です。
基壇付近に取っ手があり、時計回りに一周すると一切経を読んだのと同じ功徳を得られるといいます。
一方で美福門院は高野山に深く帰依しており、この経蔵に納める一切経のため、紀州荒川の荘園を高野山に寄進しました。このことから、六角経蔵は「荒川経蔵」とも呼ばれています。
この経蔵に納められた紺紙金泥一切経は、重要文化財として、現在、高野山霊宝館に収蔵されています。
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金堂の南西の六角経蔵は見ていますが、アップでの撮影はしていなかったです!
見事な彫刻です!
投稿: willy_tsuguo_shikata | 2016年11月11日 (金) 06時02分
四方さん、壇上伽藍の建築物はどれも見事ですね!
投稿: しずか | 2016年11月11日 (金) 12時42分
>六角経蔵は、美福門院が鳥羽法皇の菩提を弔う一切経を納めるために建立されました。
「美福門院・鳥羽法皇」と聞いて、大河ドラマ「平清盛」のシーンが浮かんできました。
歴史人物を俳優さんの顔で覚えているので、理解しやすいです(笑)
投稿: めりい | 2016年11月11日 (金) 19時19分
六角経蔵を、回転一周させるのは、やはり力持ちの人と一緒に行った方が、良いのでしょうか?
御利益があり、かなり重そうです。
投稿: 平家人 | 2016年11月12日 (土) 00時32分
めりいさん、コメントありがとうございます。
たしか「平清盛」で、美福門院を演じたのは、松雪泰子さんでしたね。
私も役者さんで覚える方が、頭が混乱しません(^_^;)
投稿: しずか | 2016年11月12日 (土) 02時11分
平家人さん、コメントありがとうございます。
私は撮影に夢中で、チャレンジしませんでしたが、時間があれば、一度回してみたいと思います(#^.^#)
力のある人と一緒の方が良さそうですね(笑)
投稿: しずか | 2016年11月12日 (土) 02時13分