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2017年12月

滝口寺(2)横笛高野山へ

次に横笛が訪ねて来たら心が動いてしまうかもしれないと思った入道は、嵯峨 から高野山へと移って行きます。
 
ある日、横笛は入道が高野山にいることを知ります。想いを捨てきれない横笛は、女人禁制の高野山にに一番近い天野の里へ移ります。しばらくして、入道もまたある僧から天野の里の横笛の話を聞き、彼女に歌を送ります。
 
そるまでは 恨みしかど梓弓 真の道に入るぞうれしき
 
それに対して、横笛は
 
そるとても 何か恨まん梓弓 引き止むべき心ならねば
と返しました。
 
入道を想う横笛は、次第に病に侵されていきます。
 
入道は、横笛にまた歌を送り、
 
高野山 名をだしに知らで 憂きをよそなる 我身なりせば(入道)
 
横笛はそれに答えます。
 
やよや君 死すれば登る高野山 恋も菩提の種とこそなれ(横笛)
 
病が重くなった横笛は、生涯入道のことを想いながら、わずか19歳でこの世を去りました。天野の里の人々は、彼女を弔うために、庵のそばに塚を作りました。(横笛のお墓は、和歌山県かつらぎ町天野にあります。)
 
その後、入道は高野山・大円院の8代住職となり、阿浄と称しました。
ある日、入道は、大円院の庭の梅の木に鶯がとまっているのに気がつきます。阿浄を見つめるようにさえずり、舞い上がった鶯は、急に弱々しくなり、井戸の中へと落ちていきました。阿浄は思わず「横笛」と叫び、井戸へ駆け寄ります。その鶯の姿が、入道には横笛に見えたのでした。
阿浄はその鶯の亡骸を胎内に納めて、阿弥陀如来像を彫ります。この像は、鶯阿弥陀如来像として大円院の本尊となり、梅の木を鶯梅(おうばい)、井戸を鶯井(うぐいすい)と呼んで、大切にしているそうです。
高野山の記事はコチラをご覧下さい。→高野山を訪ねて
 
滝口寺のお堂には、入道と横笛の木像が安置されています。
この世では結ばれない二人でしたが、心は永遠に結ばれているのかもしれません。
横笛の死については、他の説もあります。「源平盛衰記」では、17歳の横笛は嵯峨野の大堰川に身を投げます。そのことを知った入道は大堰川に駆けつけます。彼女の遺体を火葬し、彼女の骨を自ら首にかけて、寺を供養して歩き、高野山の奥の院に卒塔婆を立てて、弔ったといわれています。
現在滝口寺の本堂は修復中です。
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滝口寺(1)滝口入道と横笛

祇王寺からさらに石段を奥に進むと滝口寺につきあたります。
 
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滝口寺は、武士の身分から仏門に入った滝口入道と、建礼門院の仕女・横笛の悲恋の舞台として知られています。
 
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平重盛に仕えていた斉藤時頼は、建礼門院に仕える身分の低い横笛に恋していました。しかし、時頼の父は、時頼を身分の高い女性を結ばせたかったので、横笛とのことを反対していました。時頼は、父にそむくこともできず、横笛との実らぬ恋に絶望し、仏門に入り、滝口入道となります。
 
仏門に入った入道は、嵯峨の往生院(滝口」寺)で修行に励みました。
横笛は、時頼のことを諦めきれず、入道に会うために、嵯峨野を訪ねます。
ついに入道の居場所をつきとめますが、入道は自分の心が乱れないようにと、会うことを拒みました。嘆き悲しんだ横笛は、近くにあった石に指の血で歌を書き残しました。
 
深み思い入りぬる芝の戸の まことの道に我れを導け
 
境内には入道と横笛の歌問答旧跡があります。
 
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奥にあるのが、横笛が自分の血で歌を書いたという石です。

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嵯峨野の祇王寺(2)

かやぶき屋根の草庵の中の控えの間にある大きな窓は、吉野窓と呼ばれ、窓の格子と外の竹やぶが交差し、影が色づいてみることから「虹の窓」とも呼ばれています。
 
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仏壇には、本尊大日如来、平清盛祇王、祇女、母刀自、仏御前の木造が安置されています。
 
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正面向かって左の宝筐印塔が祇王、祇女、刀自の墓。
右の五輪塔は清盛の供養塔で、いずれも鎌倉時代に作られたものだそうです。

 

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嵯峨野の祇王寺(1)

久し振りに嵯峨野の祇王寺へ行って参りました。
こちらは、「平家物語」に登場する白拍子の祇王ゆかりのお寺です。
 
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平家全盛の頃・・・
 
当時、白拍子の祇王、祇女という姉妹がいました。

姉の祇王は、
平清盛の寵愛を得て、妹の祇女も有名になり、幸せに暮らしていました。
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ところが、加賀出身の白拍子・
仏御前が現れてから、清盛の心は仏御前に移ってしまいました。

祇王は館を追い出されることになり、母・刀自、妹の祇女とともに、ここで庵を結びました。

後に、世の無情を感じた仏御前が突然この庵を訪ねて来て4人の女性は念仏三昧の余生を過ごすこととなります。

 

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