頼朝の愛した新居町(6)藤原為家・阿仏尼の歌碑
藤原為家・阿仏尼の歌碑
阿仏尼は鎌倉中期の歌人藤原為家の側室で、『十六夜日記』などを著したことで有名です。
風わたる濱名の橋の夕しほに さされてのぼるあまの釣舟 前大納言為家
わがためや浪もたかしの浜ならん 袖の湊の浪はやすまで 阿佛尼
藤原為家(1198~1275)
鎌倉中期の歌人で定家の二男、初め朝廷に仕え、父の没後家系と学統を継いだ。
承久の乱後、「千首和歌」で歌人として認められ、「続後撰和歌集」「続古今和歌集」の勅撰集を始め、多くの私家集を編んだ。歌風は温和、平淡。この歌は「続古今和歌集」に収められている。
阿佛尼(?~1283)
朝廷に仕えた後、藤原為家の継室となり、夫の没後出家し、鎌倉下向の折り「十六夜日記」をなした。この歌は同日記の中にあり、当時のこの辺りを豊かな感性でとらえている。
よって為家・阿佛尼の比翼の歌碑とした。
新居町教育委員会
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