貴船神社(9)奥宮の伝説
貴船神社のお参りは、本宮、奥宮、結宮の順にお参りする三社詣という慣わしがあります。
奥宮は、もともと貴船神社の本宮があったところで、神武天皇の母・玉依姫が社殿を建てたと伝わっています。
奥宮には数々の伝説が伝わっていて、社殿の前には玉依姫が乗ってきた船を小石で覆い隠したといわれる御舟形石があります。
この小石を持っていくと海上安全になるといわれています。
また本殿下には龍穴があり、昔、本殿修理の時、大工が誤ってノミを落としたところ、にわかに嵐が起こり、ノミを空中へ吹き上げたといわれています。
貴船神社「奥宮」
当地は、貴船神社が当初創建されたところで、当社の祭神も本宮と同様、水や雨を司る神「高龗神(たかおかみのかみ)」である。
社殿によれば、「反正天皇の時代(5世紀初頭)に、玉依姫命(神武天皇の母)が黄船に水神を祀ったのが当宮の起こりである」とのことで、地名及び社名の起源をこの「黄船」にもとめる説もある。
境内の本殿横には、この伝説にまつわる「船形石(ふねかたいわ)」があり、これを積み囲んだ小石を持ち帰ると航海安全にご利益があるとされた。
また、本殿下には巨大な龍穴があり、文久年間(1861~1863)の本殿修理の際、大工があやまってノミをこの中へ落としたところ、一天にわかにかき曇り、突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという。この他、宇治の橋姫伝説や和泉式部の恋願成就など、当社にまつわる逸話は数多い。
なお、当社境内周辺には、昭和60年(1985)6月には京都市指定天然記念物に指定されたカツラをはじめ、高木が多く見られ、自然遺産の宝庫でもある。(駒札より)
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