神泉苑(1)花見発祥の地
神泉苑は、延暦13年(794)、元は桓武天皇により平安京大内裏に接して造営された禁苑(天皇のための庭園)でした。
苑内には、大池、泉、小川、小山、森林などの 自然を取り込んだ大規模な庭園が造られており、 敷地の北部には乾臨閣を主殿とし、 右閣、左閣、西釣台、東釣台、滝殿、後殿などを伴う宮殿があり、当初の敷地は二条通から三条通まで、南北約500メートル、東西約240メートルに及ぶ池(現・法成就池)を中心とした大庭園でした。
桓武天皇による延暦19年(800)の行幸以来、歴代天皇は神泉苑で宴遊されました。
平城上皇の頃から、重陽節会(菊の節句)や、相撲節会など節会行事も恒例として行うようになり、嵯峨天皇は43回も神泉苑へ行幸されたといいます。
嵯峨天皇が初めて神泉苑の桜で、花見を行ったことから「花見発祥の地」ともいわれています。
二条城ほど花見客はおらず、ゆったりと花見をできるのも魅力なところです。
撮影日 2021.3.27
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