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2022年3月

2022年3月29日 (火)

源氏ゆかりの谷ヶ堂最福寺

京都の松尾大社から鈴虫寺に向かう途中に、源氏ゆかりのお寺があります。

 

谷ヶ堂最福寺は、高僧・延朗上人が建立した寺院です。

 

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延朗上人は、但馬の国養老郡の生まれで、八幡太郎源義家四代の孫といわれ、源義経源頼朝の従伯父にあたる人です。

 

比叡山で天台密教を修めて、安元2(1176)松室の地に、本尊を阿弥陀如来とする天台宗の寺、最福寺を創建しました。

 

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その後、義経が、さらなる寺の興隆を願い、丹波国亀岡篠村施入を強要したので、やむなく上人がこれを受けたといいます。 

平治、元弘、応仁、元亀の乱などの度重なる戦乱により、大伽藍を誇った最福寺は焼失してしまい、伽藍は再建されず、再建された延朗堂のみが残っています。

 

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延朗(えんろう、大治5年(1130年) - 承元2年(1208年))は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての僧侶。対馬太郎源義信の長男。松尾上人と号す。 

 

大治5年(1130年)但馬国に生まれる。幼名を徳寿丸といい、長じて小太郎義実を名乗る。天養元年(1144年)、15歳で出家。以降、延暦寺や園城寺にて天台宗を学び、顕教・密教両面の内典・外典に通じた碩学(せきがく)ぶりをもって知られた。安元2年(1176年)には、京都・最福寺の創建を果たし、同寺のあった地名にちなんで松尾を号とした。 

 

文治年間、元は平重衡の所領であった丹波国篠村庄を賜った源義経の申し出により、同庄の寄進を受ける。初めは固辞した延朗であったが、いったん引き受けた後は、領内の農民の年貢を停止し、代わって念仏を奨励し、その唱えた回数に応じて年貢の受け取り状を交付した。義経が朝敵として追われた後は、源頼朝に同庄の返上を申し出るが、それには及ばないとされ、文治2年(1186年)、頼朝の使者豊島有経を通じて、改めて同庄を賜った。 

 

承元2年(1208年)、79歳にして入寂した。(Wikipediaより) 

 

「平治・元弘・応仁・元亀の乱 戦火ゆかりの地」

 

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平治の乱の後は、源氏がゆえ、平清盛に追われ各地を遊歴したそうです。 

 

本堂の右手にはさしのべ観音や六体地蔵などがあります。

 

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六体地蔵

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2022年3月21日 (月)

源頼朝ゆかりの観福寺

静岡県袋井の地名の元となった袋井山観福寺は、延歴12年(739)開基、天台法華宗の古刹です。
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東海道のどまん中、袋井宿の中央に建っていることから、へそ寺とも呼ばれています。

建久3年(1190)源頼朝が延命地蔵菩薩を奉安。

天正17年(1589)徳川家康、曹洞宗可睡斎仙麟等膳和尚を迎え法治開山しました。

本尊は聖観世音菩薩です。

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  當山は山号を袋井山、字号を観福寺と云います。延暦十二年(793)桓武天皇代、天台法華宗寺院として、この地に建立され袋井地名の発祥のお寺です。
 本尊は聖観世音菩薩で遠州三観音に数えられていました。脇本尊は建久元年(1190)十月源頼朝上洛の無事を祈り、御母御前の持佛を奉安された延命地蔵菩薩です。
 現在の東海道、袋井宿の基となった鎌倉街道六十二宿「袋井駅次」が設けられた「此地に井有仁(いありてなさけに)に焉(あつし)」と人の情と母と子の縁、絆でもあり観音様のお膝元でもありました。
 天正十五年徳川家の存亡にかかわる大難を救った旗本、坂部正定がこの寺で亡くなり、天正十七年(1589)可睡斎の称号を戴いた仙麟等膳和尚を迎え、正定の供養と、曹洞宗観福寺初代住職として葵の紋を拝領し東海道を往来する公家、大小名の参詣を受けました。江戸から数えて二十七番目、東海道どまん中のお寺です。
 境内には、元和二年(1616)近郷に悪戯する白狐を懲らしめ、戒心、服従せしめた豊川稲荷の御姉上茶吉尼神天様が祀られ、以来、この白狐が茶吉尼神天様を背に乗せ信仰、信心の厚い家々を巡り家内安全、商売繁盛、五穀豊穣の願いを能く叶えると伝えられています。
 延享四年(1747)人形浄瑠璃、歌舞伎三大傑作の一つに「義経千本桜」が有り袋井宿歌舞伎、浮世絵に「狐、忠信」が描かれています。義経、吉野落ちの折り「初音の鼓」を抱いて義経を追う静とその鼓の皮を母親と慕う子キツネの化身「忠信」との道行の物語り、子キツネにまでもやさしい観音様茶吉尼神天様、縁と絆、母と子のお寺の縁起です。

 

「観福寺の狐伝説と歌舞伎役者絵」 

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 昔、観福寺一帯にたくさんの狐が住み、その中に、静御前が持つ初音の鼓の皮を母親と思う子狐がいました。

 観福寺の観音様のお告げで子狐は「忠信」に化け、義経と母常盤をも導き合わせることができたという物語です。
「忠信に化けた子狐 袋井宿役者浮世絵」です。

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2022年3月13日 (日)

常盤御前生誕の地 源光寺(2)常盤御前の墓

常盤御前は、牛若鞍馬寺に預け、清盛との子・廊の御方を産みます。

その後、清盛とは別れ、大蔵卿・藤原(一条)長成のもとへ嫁ぎ、平凡な日々を過ごしました。

晩年、常盤は生まれたこの地に庵を結び、静かな余生を送ったそうです。

源光寺には常盤の墓と、幼子を連れたマリア様のような常盤の像があります。

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常盤御前生誕の地 源光寺(1)

京福電車「常盤駅」の南側に常盤御前ゆかりの源光寺があります。

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常盤御前(歌川国芳)

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通称、常盤院とも呼ばれ、嵯峨天皇の皇子・源常公の山荘を寺に改めたと伝えられています。

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この地に生まれた常盤は、近衛天皇の中宮・九条院の雑仕女であったが、源義朝に見そめられ、今若・乙若・牛若を産んだ。しかし、義朝は平治の乱で討たれ、常盤は残された子供の命を助ける為、子供達を連れて、敵方・平清盛のいる六波羅邸に出頭し、命乞いをした。清盛は常盤の美しさに負けて、常盤と子供達を助け、常盤を側室にしたのであった。
(嵐電エリアマップより抜粋)

 

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2022年3月 6日 (日)

寶樹寺 常盤御前ゆかりの雪除けの松

京都の東福寺の駅を降りて、数分歩くと寶樹寺(ほうじゅじ)があります。

 

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昔このあたりに一の橋という橋があったため、橋詰堂と呼ばれていたこの寺は、1706年僧聖空が再興し、名を寶樹寺と改めました。

 

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本堂には、本尊の阿弥陀如来立像及び薬師如来座像を安置しています。
この薬師如来座像は、「子そだて常盤薬師」と呼ばれ、常盤御前が、今若、乙若、牛若の3児の生長を祈願した像と伝えられています。 

また、境内には、「常盤御前雪除けの松」と呼ばれる残株があります。

源義朝が平治の乱で敗死し、常盤御前が、京から大和へ逃れる際、この地の老松の下で、しばし雪の降るのを避けたと伝えられています。
その後、母が捕えられたことを知り、京に戻り、清盛に子供らの助命嘆願をしました。

寶樹寺

清涼山と号する浄土宗西山禅林寺派の寺である。昔、この地の北辺に一ノ橋と呼ばれる橋が架かっていたことから、橋詰堂とも呼ばれていたと云う。
寛永3年(1706)僧聖空によって中興され、寺名を寶樹寺と改められ現在に至っている。
本堂には、本尊の阿弥陀如来立像と薬師如来坐像が安置されている。この薬師如来坐像は、俗に「子そだて常盤薬師」と呼ばれ、常盤御前が今若、乙若、牛若の三児の生長を祈願した像と伝えられている。
また境内には「常盤御前雪除けの松」と呼ばれる残株があり、常盤御前が大和へ逃れる際、この地の老松の下で、しばし雪の降るのを避けたと伝えられている。(案内板より)

 

※非公開寺院のため、外側から撮影させていただきました。

 

 

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