源頼朝・梶原景時ゆかりの六郷神社
東京都大田区の六郷神社は、京浜急行六郷土手駅の北東、徒歩約10分のところにあります。
社伝によれば、天喜5年(1057)源頼義、義家の父子が、この地の大杉の梢高く源氏の 白旗をかかげて軍勢をつのり、石清水八幡に武運長久を祈ったところ、士気大いに奮い、 前九年の役に勝利をおさめたので、凱旋後、その分霊を勧請したのが、当社の創建と伝えられています。
文治5年(1189)源頼朝もまた奥州征定の時、祖先の吉例にならい、白旗を立てて戦いでの勝利を祈願したので、建久2年(1191)梶原景時に命じて社殿を造営しました。
現在、社宝となっている雌獅子頭(めじしがしら)と境内に残る浄水石は、このとき頼朝が奉献し、神門前の太鼓橋は、梶原景時が寄進したものといわれています。
頼朝が寄進したとされる手水石と浄水石
景時が寄進したとされる太鼓橋
慶長5年(1600年)、徳川家康は六郷川に架橋(六郷大橋)を命じ、その竣工を祈って願文を奉り、またこの神社の神輿によって渡初式を行ったと伝えられています。
このように徳川家との縁が深いため、神紋として八幡宮の巴紋と三つ葉葵紋を用いているそうです。
江戸時代には、東海道を隔てた西側の宝珠院(御幡山建長寺)が別当寺でしたが、明治維新により廃され、 明治5年(1872年)、東京府郷社となり、明治9年(1876年)に六郷神社と改称されました。
六郷神社の流鏑馬は子供流鏑馬と呼ばれ,毎年1月7日に男の児の開運・健康・出生を祈願する行事で,鎌倉時代から伝わる行事として,東京都の無形民俗文化財に指定されています。
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