あじさい寺・明月院(1)
鎌倉の明月院は、源義朝と平清盛の争い・平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道(すどうぎょうぶだゆうとしみち)の供養のため、子の太夫山ノ内経俊が1160年、明月院の前身として創建しました。
その後、北条時頼がこの地に最明寺を建立。
時頼の死後、時宗が最明寺を前身に禅興寺を創建。
1380年、上杉憲方が禅興寺の中に塔頭明月院を建て、明月庵は明月院となりましたが、明治に入り、禅興寺は廃寺になり、明月院のみが残りました。
明月院は、約3000株のアジサイが咲き誇ることから「あじさい寺」として知られ、アジサイの時期には、境内に入るのに長蛇の列ができるほどの人気です。
こちらの紫陽花はブルーが多いことから明月院ブルーとも呼ばれています。
この寺で紫陽花を植えたのは、第二次世界大戦後に、物資や人手が不足して参道を整備する杭が足らず、杭の代わりに「手入れが比較的楽だから」という理由で、紫陽花を植えたものが徐々に有名になったのだそう。
人気の原点は、意外なところにあったのですね。
撮影日 2022.6.17
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