大覚寺
訪れたのは昨年の秋のこと、穏やかに晴れた秋晴れの日、嵐山の大覚寺に出かけました。この日は、嵯峨菊展が催されていて境内のあちこちに黄色やピンクの嵯峨菊を見かけました。
嵯峨菊は嵯峨天皇の御代、大沢池の菊ケ島に自生していた嵯峨野独特の野菊を、永年にわたって王朝の気品ある感覚をもって洗練し、「天、地、人」の微妙な配置に仕立て上げた、格調高い菊である。古典菊の精華、嵯峨菊は1鉢に3本仕立て、草丈は殿上から鑑賞するのにちょうどよい高さの約2メートルに仕立てる。
花は先端が三輪、中程に五輪下手に七輪と、七、五、三に。葉は下部を黄色、中程は緑、上の方は淡緑というように仕立て、春夏秋冬をあらわすことになっている。花弁は平弁で、54弁。長さは約10センチが理想とされ、色は嵯峨の雪(白)、右近橘(黄)、小倉錦(朱)、藤娘(桃)などの淡色が多く、あまり混植をしない。
大覚寺では、風情ある嵯峨菊を毎秋11月に一般公開し、訪れた多くの参拝者の目を楽しませている。 (大覚寺HPより)
大覚寺は嵯峨天皇の離宮の跡地に建立された真言宗大覚寺派の大本山。
鎌倉時代に後嵯峨、亀山、後宇多法皇が院政を行ったことから「嵯峨御所」と呼ばれました。
広大な境内に広がる大沢池は、嵯峨天皇が離宮を造営した際、中国の洞底湖をモデルにした周囲1kmの人工池で、仲秋の名月には船を浮かべて「観月の夕べ」が催されます。
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